生成AIがますます身近になる時代。ChatGPTをはじめとするAIツールは、私たちのアイデアを形にしたり、複雑な作業を手伝ってくれたりする、まさに頼れるパートナーです。でも最近、こんなことを感じるようになりました。
「AIにうまく伝えられない…」
「プロンプトを出すのが難しい…」
「思っていた答えが返ってこない…」
これって、もしかするとAIの性能の問題ではなく、私たちの言語力=国語力が落ちているからでは?そんな疑問がふと頭をよぎりました。
「うまく伝わらないのは、AIのせい?」
実はその前に、見直すべきは“自分のことば”なのかもしれません。
「本すら読まない時代」のリアル
ここ数年、「若者の読書離れ」が話題になっています。実際に、活字の本だけでなく、漫画ですら「文字を読むのが面倒」だと言われる時代です。その代わりに増えたのが、スマホを通じた短い動画の消費。目で追うだけ、音だけを聞き流す――そんな情報摂取が主流になりつつあります。
この変化が何をもたらしているのか。
それは、「言葉で考える力」の衰えです。
AIと向き合うために必要なこと
生成AIは、魔法のように答えを出してくれる存在ではありません。私たちが「何を知りたいか」「どんなふうに助けてほしいか」を、具体的な言葉で伝えなければ、AIも力を発揮できません。
つまり、生成AIとうまく付き合うには、以下のような力が求められます。
- 伝える力:意図や状況を的確に言葉にする力
- 読み取る力:AIからの回答を理解し、活用する力
- 問いを立てる力:問題を発見し、意味のある質問を投げかける力
これらはすべて、「言語力=国語力」に支えられています。どんなにAIが進化しても、人間が言葉を放棄してしまえば、対話の土台がなくなってしまうのです。
子どもにも、大人にも必要な「読む・書く・考える力」
AIは便利。でも、それを生かすも殺すも、私たち人間側の言語的なリテラシー次第です。
子どもたちにはもちろん、大人にも今こそ必要なのは、「本を読む」「文章を書く」「深く考える」習慣。
そして、生成AIという存在はむしろ――
言葉の力を取り戻す、最高のきっかけになるのでは?
そう感じています。
最後に:AIを「使う」から「対話する」へ
AIをただの便利ツールとして使うのではなく、「対話の相手」として育てていく時代が来ています。そのためには、自分の言葉で問い、考え、表現することが欠かせません。
もし最近、AIとの会話がうまくいかないと感じたら、ちょっと立ち止まって、自分の言葉と向き合ってみませんか?
読書も、日記も、会話も――すべてが、AIとの未来を切りひらく「国語力」につながっています。