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海王星の日とは?
9月23日は「海王星の日」です。1846年のこの日、ベルリン天文台でヨハン・ガレらによって、太陽系第8惑星である海王星が発見されました。当時、天王星の軌道が計算通りに動かないことから「まだ見ぬ惑星が存在するのではないか」と推測され、数学的な予測に基づいて実際に見つかったのが海王星です。この発見は、天文学史において非常に画期的な出来事でした。
予言された惑星
海王星の存在を最初に理論的に予言したのは、イギリスのジョン・アダムズとフランスのユルバン・ルヴェリエという2人の数学者でした。彼らは天王星の軌道の乱れを詳細に計算し、その原因が「外側にある未知の惑星の引力」だと結論づけました。ルヴェリエの予測に基づいて観測した結果、見事に海王星が発見され、人類は「数式が宇宙を見つける」という驚きの瞬間を経験しました。
海王星の特徴
海王星は直径約49,500kmで、地球の約4倍の大きさを持つ巨大なガス惑星です。鮮やかな青い色をしており、これは大気中のメタンが赤い光を吸収するためです。時速2,000kmを超える強風が吹き荒れ、太陽系の中でも最も過酷な気象を持つ惑星といわれています。また、薄い環を持っていることも知られています。
海王星発見の意義
海王星の発見は、人類の知恵が宇宙を切り拓く力を持つことを証明しました。単なる偶然ではなく、理論と観測が結びついて「未知の存在」を見つけたことは、現代科学の礎のひとつといえます。その後の冥王星の発見や系外惑星研究にも、大きな刺激を与えました。
まとめ
9月23日の「海王星の日」は、天文学における知的冒険の象徴ともいえる記念日です。夜空を見上げるとき、私たちの視界のはるか遠くに存在する青い惑星のことを少し思い浮かべてみるのも良いかもしれません。

