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同音異義が生んだダブル記念日
8月4日は日本語の言葉遊びが光るユニークな日、「はしの日」です。正確には「橋の日」と「箸の日」、二つの記念日が同じ語呂「は（8）し（4）」から生まれました。
一見まったく別の意味を持つこの二つの“はし”ですが、どちらも「人と人」「文化と文化」をつなぐ象徴的な道具でもあります。
橋──人と街をつなぐ構造物
「橋の日」は、道路や鉄道、歩道などの交通手段として私たちの生活に欠かせない橋に感謝し、その保存や安全に思いを馳せる日です。とりわけ日本は山が多く川も多い国。歴史的にも橋は人々の交流や文化の発展を支えてきました。
たとえば、京都の「三条大橋」や、長崎の「眼鏡橋」など、橋は風景の一部であると同時に、地域の歴史や物語の舞台でもあります。
箸──人と食をつなぐ道具
一方、「箸の日」は、私たちが日々の食事に使う箸に目を向ける日。日本の食文化を象徴する箸は、単なる道具ではなく、感謝の心や所作の美しさを表す存在でもあります。正しい持ち方を学び、箸を大切に扱うことは、食への敬意とマナーを育む第一歩です。
また、箸は日本だけでなく、中国や韓国などアジア圏に共通する文化でもあります。つまり、国を超えて人々をつなぐ“はし”でもあるのです。
ふたつの“はし”がつなぐもの
「橋」も「箸」も、ただのモノではありません。人と人、土地と土地、文化と文化をつなぐ“道”なのです。8月4日という日は、その意味を改めて考え、普段見過ごしがちな「はし」に敬意を払う絶好の機会といえるでしょう。
今日の食事では、箸を少し意識して持ってみてください。そして、通りがかった橋に目をやってみましょう。あなたの生活には、いくつの“はし”があるでしょうか？
