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左利きの人たちに敬意を込めて
毎年8月13日は「国際左利きの日(International Left-Handers Day)」です。この記念日は、1976年にイギリスの「Left‑Handers Club(レフト・ハンダーズ・クラブ)」によって制定され、左利きの人々に対する理解を深め、その不便さを社会に知らせることを目的としています。
左利きの人口は全体の約10%前後といわれており、少数派であるがゆえに、日常生活では右利き用に設計された道具や環境に苦労することが少なくありません。たとえば、ハサミ、改札、缶切り、ノート、さらにはコンピュータのマウス配置など、右利き用のスタンダードに適応せざるを得ないケースが多いのです。
左利きの偉人たちと可能性
歴史上には左利きの偉人が多数います。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ベートーヴェン、ナポレオン、マリリン・モンロー、オバマ元大統領など、多くの分野で左利きの人物が世界を動かしてきました。彼らの中には、創造力や直感力に長けた人が多く、「左利き=天才肌」といった印象も広く知られています。
もちろん、左利きであること自体が才能を保証するわけではありませんが、少数派ならではの視点が新たな発見や発明を生むこともあるのです。
社会全体で“多様な利き手”を尊重する
「国際左利きの日」は、単に左利きの人を祝う日というだけではなく、私たち社会全体が多様性に対してどれだけ配慮しているかを見直す機会でもあります。
左利き専用の商品や、両利き対応の道具が少しずつ増えてきてはいるものの、まだまだ右利き偏重の社会が続いているのも事実。学校の机や筆記具、スポーツ用品など、誰もが使いやすい設計が求められています。
この記念日をきっかけに、「自分が当たり前と思っている環境が、他人にとっては不便であるかもしれない」という視点を持ってみてはいかがでしょうか。
