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質屋の日の由来と意味
7月8日は「質屋の日」です。「しち(7)や(8)」の語呂合わせから、全国質屋組合連合会が制定しました。この日は、質屋の役割や存在意義をあらためて見直し、正しい知識を広めるための日とされています。
質屋は、品物を担保にお金を貸す“質入れ”を行う場所。不要になった物を売るリサイクルショップとは違い、大切な物を手放すことなく一時的にお金を借りることができるのが特徴です。長い歴史の中で、庶民の急な出費や資金繰りを支える重要な機能を果たしてきました。
日本の質屋の歴史
日本における質屋の起源は、平安時代にまでさかのぼるとされています。特に江戸時代には、庶民にとって欠かせない存在となり、着物や道具など日用品を担保に生活資金を工面することが一般的でした。明治時代には「質屋営業法」が制定され、近代的な金融業としての枠組みが整いました。
現在でも、ブランド品や家電、貴金属、時計などを担保に現金を借りることができる質屋は、急な資金需要に応じる“頼れる金融機関”として存在しています。
なぜ今、質屋が見直されているのか
近年では、リユース文化やサステナブルな生活様式が注目されるなかで、質屋の存在が再評価されています。また、銀行のような審査が必要なく、スピーディーにお金を借りられるという利便性も支持されています。
一方で、質屋の仕組みや利息、流質期限(返済期限)など、利用には一定の知識が必要です。質屋の日は、こうした情報を普及させる良い機会でもあります。
まとめ:身近で安心な“庶民の金融”
質屋は、単なる「古物の売買所」ではなく、信頼できる地域密着の金融機関でもあります。大切な品を一時的に預けて必要なお金を工面できるという、独自の仕組みが現代でも活きています。
7月8日「質屋の日」をきっかけに、質屋の歴史や仕組みに目を向けてみてはいかがでしょうか。
