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大西洋と太平洋を結ぶ人工水路
1914年2月26日、パナマ運河で最初の船舶が通過し、実質的な運用が始まりました。大西洋と太平洋を結ぶこの人工水路は、世界の海運の歴史を大きく塗り替える存在となります。それまで船は南米大陸最南端のホーン岬を回る必要があり、航海には多くの日数と危険が伴っていました。
航路短縮がもたらした経済効果
運河の完成により、ニューヨークからサンフランシスコまでの航路は大幅に短縮され、輸送コストと時間が劇的に削減されました。これにより国際貿易は活性化し、20世紀のグローバル経済の発展を支える重要なインフラとなりました。パナマ運河は「海の近道」として世界中の物流を支え続けています。
建設をめぐる苦難と国際政治
しかし、その建設は決して平坦ではありませんでした。フランスの計画は失敗に終わり、その後アメリカが主導して工事を継続。熱帯地域特有の感染症や過酷な労働環境により、多くの犠牲が出ました。また、運河の管理権は長年アメリカが握り、国際政治の大きなテーマともなりました。
現代に続く世界物流の要
1999年に運河はパナマへ全面返還され、現在は同国が運営しています。さらに拡張工事によって大型船も通航可能となり、その重要性は一層高まりました。2月26日は、世界を結ぶインフラの力と、歴史の積み重ねの上にある国際協力の意義を考える一日といえるでしょう。

