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東京駅が完成した1914年という節目
1914年(大正3年)の12月18日、日本の鉄道史に大きな節目が訪れました。赤レンガの重厚な姿が印象的な東京駅丸の内駅舎が完成し、首都の“玄関口”としての歴史がスタートしたのです。当時の東京駅は、近代国家として発展を続けていた日本の象徴でもあり、その堂々たる佇まいは今なお多くの人々を魅了し続けています。
東京駅の設計と特徴
駅舎を設計したのは、日本近代建築の礎を築いた辰野金吾。ヨーロッパ建築の要素を取り入れた赤レンガ造りのデザインは、東京駅の象徴として100年以上にわたって愛されてきました。中央にドームを備え、左右に広がるシンメトリーな構造は風格があり、美しいだけでなく、交通の中枢としての機能性も重視されています。
戦災を乗り越えて
東京駅は1945年の戦災によって大きな被害を受けましたが、戦後は丸屋根を簡易な形で修復し、復興日本の交通を支え続けました。その後、2012年には創建当時の姿へと復元する大規模工事が完了し、歴史と現代が調和した駅舎として再び生まれ変わりました。
日本の中心として発展し続ける駅
現在の東京駅は、新幹線・在来線・地下鉄が集まる国内最大級のターミナル駅。観光スポットとしても人気が高く、周囲の丸の内エリアは美しい街並みや商業施設が並ぶ国際的なビジネス街として発展しています。創建から100年以上が経った今も、東京駅は人々の移動と暮らしを支え続ける重要な存在であり続けています。

