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ボタンの日の由来
11月22日は「ボタンの日」。この日は、日本で初めてボタンの製造が始まった1870年(明治3年)11月22日にちなんで、日本釦協会によって制定されました。明治時代、洋服の文化が日本に入り、衣服を留めるための「ボタン」は西洋文化の象徴でもありました。日本でも国産化が進み、軍服や学生服などに欠かせない存在となっていきます。
ボタンが語る文化とデザイン
ボタンは単なる「留め具」ではありません。素材には木、金属、ガラス、貝殻、樹脂など多種多様なものが使われ、それぞれが時代や流行を映し出しています。特にヨーロッパでは、貴族たちが宝石や彫刻を施したボタンを身につけ、ステータスを表す装飾品としても用いました。現代でも、洋服の印象を左右するデザイン要素として、ボタンは重要な役割を担っています。
ボタンの未来と私たちの暮らし
近年では、エコ素材やリサイクルボタンの開発も進み、環境への配慮が重視される時代に対応しています。ファッションだけでなく、ユニフォームや制服など、私たちの生活に密接に関わるボタン。毎日の中で何気なく手に取るその「一粒」にも、長い歴史と職人の技が息づいているのです。

