11月21日はインターネット記念日──世界をつなぐ技術の進化を振り返る日

ARPANET運用開始の日

私たちの生活を支えるインターネット。その原点は、1960年代後半にアメリカ国防総省の研究計画として始まった「ARPANET（アーパネット）」にあります。1969年11月21日、ARPANETの最初の4つのノード――カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）、スタンフォード研究所（SRI）、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、ユタ大学――が正式に接続され、ネットワークとして運用を開始しました。この日が「インターネット記念日」とされる理由です。

10月29日は「インターネット誕生日」

一方で、インターネットの“誕生”はそれより少し前の1969年10月29日に遡ります。この日、UCLAとSRI間で最初のデータ通信が成功しました。送ろうとした文字列「LOGIN」のうち、システム障害により「LO」までしか届かなかったというエピソードは、技術の夜明けを象徴する逸話として語り継がれています。

二つの日が示す意味

つまり、10月29日は“最初の通信が生まれた日”、そして11月21日は“ネットワークが本格的に動き出した日”。どちらもインターネット史における重要な節目です。前者は技術的な成功を、後者は社会的な運用開始を記念しているといえるでしょう。

ネット社会を見つめ直す記念日として

11月21日のインターネット記念日は、技術の進化だけでなく、それが社会に与える影響を考える契機でもあります。情報が瞬時に届く便利さの裏で、誤情報の拡散や依存といった課題も存在します。だからこそ、この日を通して、ネットと人とのより良い関わり方を改めて考えてみるのも良いかもしれません。