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世界糖尿病デーとは
毎年11月14日は、国際連合が認定する「世界糖尿病デー(World Diabetes Day)」です。糖尿病の脅威を広く伝え、世界中でその予防・治療・啓発を進めることを目的としています。この日は、インスリンを発見したカナダの医師フレデリック・バンティングの誕生日でもあり、彼の功績を称える意味も込められています。
糖尿病の現状と課題
糖尿病は、インスリンの働きが不足または作用しにくくなることで血糖値が慢性的に高くなる病気です。日本では約1000万人が糖尿病を患い、その予備群も含めると実に成人の6人に1人が関係していると言われています。初期症状がほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうことも多く、合併症による失明や腎不全など深刻な問題を引き起こすこともあります。
シンボル「青いサークル」の意味
世界糖尿病デーの象徴である「青いサークル」は、地球と健康、そして生命の循環を表しています。青は空の色、地球の色であり、「希望と団結」を意味します。このシンボルは、糖尿病の克服を願う世界中の人々の共通のサインとして掲げられています。日本でも11月14日には、東京タワーや大阪城などのランドマークが青くライトアップされ、意識啓発の輪が広がっています。
自分の健康を見つめ直す日
糖尿病は生活習慣と深い関わりがあります。適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠──これらの積み重ねが何よりの予防です。世界糖尿病デーは、私たち一人ひとりが自分の体と向き合い、「健康な未来」を考えるきっかけとなる日でもあります。

